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地獄の奇術師 (講談社文庫)

価格: ¥840
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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これはひどい ★☆☆☆☆
そもそも主人公が女子高生である必然性が無い上に、言動が全く女子高生らしくない。
密室トリックはしょぼすぎて唖然とする。思わせぶりな伏線をはりつつ、未回収でほったらかし。
しかも、推理小説を読みなれている人なら、割と早めに犯人がわかってしまう。
読んですぐ、ごみ箱直行でした。
山盛りのトリックと注釈でうんざり ★★☆☆☆
著者の本格推理に対する熱意だと思うが、本格推理とはこうあるものだ!と言わんばかりにトリックがたくさん
出てきます。確かにすごいどんでん返しの量です。
地獄の奇術師も非常に不気味で、ホラー小説に近い残酷さで鳥肌が立ちます。
あまりに色々絡み合いすぎて、本当に?と逆にしらけてしまいますし、しつこい位出てくる色々な名作推理小説
の注釈も目障りで、全く物語に感情移入できません。犯人も途中で読めますが、どうでもいい気がしてきます。
1冊で世界中の名作推理小説やトリック、有名探偵のセリフを知りたい方はぜひご一読を。
バレバレ ★★★☆☆
 1992年に出た単行本を1994年に講談社ノベルス化し、さらに1995年に文庫化したもの。
 二階堂蘭子のデビュー作。
 江戸川乱歩に影響を受けた、猟奇趣味たっぷりの物語。乱歩ほどグロテスクではないが、奇怪で残酷な事件を求めている人にはまたとない一冊だろう。
 ミステリとしても、そこそこの洗練度にある。いくつものトリックが詰め込まれ、楽しく読むことが出来た。
 ただ、ほとんど最初から犯人がバレバレなのが痛い。あまりにも隠し方が下手なので、ほとんどすべての読者が100頁も読まないうちに真相に気付いてしまうだろう。550頁近くもある本なので、興味を失わずに読み続けるのは難しいかも知れない。
難しいけど、理屈にかなった謎解き ★★★★☆
難しいお話です。
ただ、謎解きは多く、理屈で解いていきます。

少しミステリーちっくですが、
本格系です。

ただ長い話ですので、短編好きの方は遠慮した方が無難です。
私個人的には、もう少し易しい方が
いいです。

何故あんなにグロテスク? ★★☆☆☆
 密室殺人を含めた完璧な本格作品でした。しかし、そのトリックはたいしたことなかったし、設定がちょっとばかげていると思います。今時復讐のミイラ男なんて不気味というよりお笑いだと思います。

 まあ、これはあくまで私の印象ですからいいのですが、それもあって、あまりに犯人が見え透いていた気がします。ちょっと怪しすぎです。その上トリックにたいしたものがなく、よく見れば密室トリック以外は全て借り物だということがわかるでしょう。その密室はと言うと、密室の欠点はワンアイデアに頼ったものが多いことですが、このトリックにはまともなアイデアすらありません。また、いちいち出る注釈にはうんざりしました。注釈するのは勝手ですが、自分の意見はつけないで欲しいです。

 しかし、とにかく嫌だったのは殺人が不必要にグロテスクだったことでした。何故事件に関係もないのに猟奇的な殺人にするのでしょう?彼の好きなディクスン・カーはそんなところは全くありませんし。私が思うに雰囲気を高めるためだと思いますが、小説なら雰囲気は文章で高めて欲しいです。今や奇妙に現実性のあるこういった殺人はよしてもらいたいのが私の正直な感想です。