この著者のノンフィクションは、いままでも私に見知らぬ世界の扉を開けてくれてきたが、今回も、一般にはあまり知られていない「検疫」の世界に私を誘ってくれました。
生物化学テロ、イラク査察が問題となる中、この本の出版は非常にタイムリーであり、日本の安全保障に関わるこの職務の大きさを感じることができました。
また、巻末に役立ちそうな情報も載せられており、海外旅行者(特に発展途上国に行く人)、安全保障に興味のある人は、読んでいただきたい1冊です。
最後に、主人公の女性はとてもかっこいいです。何かパトリシア・コーンウェルの小説に出てくる主人公のようでした。