インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

依存症 (文春新書)

価格: ¥693
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
依存症患者として ★★★★★
私はギャンブルで大借金を抱え債務整理、職も辞めてしまった者です。

依存症と聞くとどうしても意志薄弱、と片付けられがちで、実際自分も意志の弱さへの葛藤・克服へのアプローチがありました。

また一方で、ギャンブルをたしなむ以前から自らに感じていた自己否定感や対人恐怖についても葛藤し、アプローチをしていました。

専門外来での受診〜入院、そして専門書を読み、何が要因であったかがようやく掴めました。

本書では、依存症とは家庭内の問題であることや、アダルトチルドレンへの見解においてかなりわかりやすく説明されています。

人によっては自分のこれまでを否定されたかのような印象を持つかもしれません。しかし、自分を知り、家族を知り、それぞれが救われ、前を向いて生きていくためには是非読むべきではないかと思います。

まだまだ偏見の多い分野ですが、一人でも多くの方に読んでいただき、理解が増していけば、、と思います。
なぜ依存してしまうのか ★★★★☆
筆者の経歴の紹介を交えながら、その中で出会った人々との出来事、やりとりを記す、といった形で話が進んでいきます。
けっして軽いテーマではないし、途中重苦しい印象も受けましたが、最後の方で涙が止まらなくなりました。

『なぜ人は依存してしまうのか?』この難解なテーマに、人生をかけて取りくまれた筆者に脱帽です。
端的明快-依存の構造- ★★★★★
この手の本をだいぶ読んできましたが、この方の文章力はトップレベル。
経験に裏打ちされたシンプルな言葉は説得力がある。
アルコール依存症者を「面白い」と評する人は初めてだった。

まだ最後まで読了はしてませんが、中盤の「ACの定義」にはうならされました。
今までAC関連の本は何冊も読みましたが、この方の定義ほどわかりやすいのはありませんでした。
目から鱗が落ちるとはやはり気持ちの良いものです。
現場の内側から、アディクションの構造を明確な言葉で語った良書と思います。
問題の重い軽いではなく、きちんと構造の芯を掴んだ解説がされているので、汎用性があります。

「生きづらさ」「不安」への答え、問題意識を持つべき場所(関係性)まで。
この問題が日本で育ち、現在に至るまでの過程を含めた流れもわかりやすく説かれています。

「何かに執着しすぎてしまう」ことへの不安を持った方は一読されることをお勧めいたします。
現代の依存症 ★★★★★
著者は臨床心理士である。最初の仕事はアルコール依存症の患者であった。そして彼(彼女)らを通じて家族の問題と向き合うことになる。それは共依存であったり、アダルトチルドレンだったり、摂食障害であったりする。著者がカウンセリングの現場で出会ってきた人達を描いているので説得力がある。しかし、ほんの一例だし時代も変わる。読者側はこれは一例である事を承知して読むべきではなかろうか。
しっかりした本で驚きました ★★★★☆
著者名を見たときには「アダルト・チルドレンの事例が延々と続く本だったら
すぐに読むのをやめよう」と半身の構えで読み始めました。
しかし予想はよいほうに裏切られました。著者は治療者として過ごした四半世紀を振り返り、その総括を行なおうとしています。彼女の感性や語法に違和感を感じる人がいたとしても、終章に近づくに連れ、思考の深度が深く、射程が
遠くへ達する進化を感じ取るのではないでしょうか。
また平易な語法で語られる言葉の中に、時折治療上すぐに役立つ金言が見受けられます。たとえば「自責感」について述べられた次の言葉。

快はそれへの禁止が強ければ強いほどより強烈に感じられるのだ。禁止は他者からはもちろん、自分で自分に対する禁止もある。「いけないと思うけどやってしまう」ほうが、許容された行動よりも快感は強いのである。

臨床心理専攻の大学院生には常識と思いますが、一般向けの啓蒙書でこのように細かく指導してもらえるのは、ありがたいことです。