アンダーグランドの為のアンダーグランド。
★★★☆☆
ストーリーのハチャメチャさや奇抜さは、あからさまに「タランティーノに感化されました」といわんばかりですが、
この人の作品の中では読みごたえがある方だと思います。
しかし掟破りのバイオレンスの描写は読む人を限定させる、アンダーグラウンドを欲する人の為のアンダーグランドな
作品であることは明白。
この人の作品は、いくらオドロオドロしいバイオレンスを描こうとも狂気性などとは違った「何?こんなこと考えてんの???」
・・・・オタクの日記や詩や夢物語を、盗み見したような気恥ずかしい感覚にとらわれてしまう。
打たれ弱く、堪え性の無い輩が多い現在、あまり日の目を見てもらいたくない作品です。