時代の流れ
★★★☆☆
必殺シリーズもここまで来ると、ジャニーズの連中に持っていかれてしまうのは
やっぱり若年層に向けた時代劇の走りになればと言う意図なのか?
殺しも先代から受け継がれた「殺し」の特徴が垣間見える。
話し的に完全にフィクションであるが、地理的に興味深い事が判ったりすると面白いかも。
昔の「南町奉行所」は今の「銀座マリオン」が跡地として残っているのは有名だが
中村さんも渡辺さんも同じ南町の町方奉行。住んでいる所は今の八重洲辺り。
古くに出てくる「今日日旅行と言えば箱根熱海と言いますが我が中村家では大井町が云々」と言うように
近所である事は明白である。この「2007」から出てくる「三番筋」と言う古寺であるが
今の日本橋川辺りの清澄公園付近にお寺が乱立している区域が今でも残っている。
その中に「必殺」でもモデルになった尼寺がある。それが「三番筋」なのだ。
時代の流れと共に出演者は変わるが基本的な時代背景は変わらない。
それがこの作品の「もう一つの見所」と言う訳である。
面白い! ただ ほんの少し映像が
★★★★☆
非常に面白い作品だと思う。ストーリーもわかりやすくてよい。俳優陣はみな魅力ある人たちばかり。東山紀之さん演じる渡辺小五郎は奉行所での勤めぶりはやる気がないのに裏の仕事で見せる顔はギラッと光る刀のように鋭い。松岡昌宏さん演じる絵師の涼次は豪快で食道楽の憎めぬやつ、裏の仕事では軽々と屋根の上を走り抜けて屋敷に忍び込み 絵筆に忍ばせた毒液をたらして悪人を始末する。 藤田まことさん演じる中村主水は裏家業では落ち着いた渋さを見せているが 奉行所では書庫番に追いやられ家では嫁姑にないがしろにされている。大倉忠義さんはからくり屋の源太役で 若さ、誠実さ,一生懸命さが好感をいだかせる。水川あさみさん演じる伊賀忍者の刺客玉櫛は女だてらに悪党を倒してゆく姿がかっこいい。 和久井映見さん演じる花御殿のお菊は粋で艶のある情報屋。
全体に光と影をうまく駆使して撮影されていると思う。気になったのは導入部の奉行所の場面など少々映像がぼやけるところがあるように思えたが問題はない。また大掛かりな火事場のシーンなど凝っている。音楽も効果的に流れている。ところどころに笑える場面も散りばめられている。
特典映像も舞台裏や名場面 記者会見などが収録され 特に仕事人を演じる役者達の裏話などが面白かった。
結果論として
★★★☆☆
正直、2007年7月7日、本放送で観た際の感想は、星1つか、大サービスでせいぜい2つといったところでした。
個人的に事務所云々の偏見はありません。そして新生必殺として意欲的な面も感じなくはなかったのですが、一作品としては、あれもこれもやろうと詰め込みすぎた結果、全体が散漫で、過去の必殺、それも前期と後期をごっちゃにして、肝心の中身が薄くなった不恰好なコラージュ、仏作って魂入れず、という感じでした。
で、2009シリーズ化決定後も、たいした期待もなく、一応チェックしとくか、ぐらいの気持ちで観始めたのですが……初回SPから数話は、まだまだブレや不満を感じたものの、本作に比べればかなり改善されたな、という印象でした。
そして、後期「仕事人」パターンを丁寧に作っていた初期から、実直な愛妻家の同心の悲劇を描いた6話「夫殺し」の衝撃。
その後、回を重ねるごとドラマとして締まっていき、ある仕事人の死、新仕事人参入を経て、仕事師、被害者、そして標的をも血の通った人間として描く、単純な勧善懲悪ではない「殺し屋のドラマ」として、思った以上の傑作に育ってくれました。
藤田まことさん演じる中村主水はいうまでもなく(個人的には、旧作にない老仕事人としての風格が素晴らしいです)ジャニーズ演じる新仕事人たちも、回を重ねるに連れ、キャラクターが板につき、存在感を増した感があります。
出演者、スタッフとも、批判を貪欲に受け入れ改善していく姿勢には、旧作時代からの一ファンとして素直に頭が下がりました。
現在、本放送は最終章の二話を残すのみですが、いまこの作品を見返せば、当時不満だった部分さえ、後の「成熟」の礎になったと笑って許せます。
一定の結果が出た2009年6月現在、欠点も長所もあわせて楽しむ視点で、あらためて本作を見直すのも一興ではないでしょうか。
TVシリーズ2009を見るなら必見!
★★★★★
TVシリーズ2009も放送延長が決まり、毎週金曜日の9時を楽しみにされている方も多いと思います。
このテレビシリーズの第1段とも言えるのが必殺2007だと知って、私もこのDVDを購入しました。彼らがどうして仕事人稼業をするようになったのか?が描かれています。
先日、このシリーズから卒業したからくり屋の源太になんで子供がいるの?なんて素朴な疑問も解決できました。
必殺2009を見ていく上でより楽しみを広げたいのであれば、ぜひ手に入れることをお勧めします。
仕事人2009を観る前にぜひ
★★★★☆
現在の世相を反映した非常に面白い2009・・・。すでに放送延長が決定しています。
この作品の原点である2007は、ぜひ知っておくべきでしょう。