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One Step Beyond

価格: ¥993
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
Amazon.co.jpで確認
ドンピシャさえデフォルメする ★★★★★
グラシャン・モンカーにボビー・ハッチャーソンにトニー・ウィリアムスという、まさにこの時期鋭く尖っていたメンツを率いて録音
されたマクリーンの1963年作。
基調こそハードバップだが、明らかに別次元の仕上がりになった一枚。モンカーの理路整然としたボントロやハッチャーソンの爽やかな
ヴァイヴが珍しいが、やはりトニーだろう。このドラミングがリアルなんだ。この時期を、いや常にシーンをリードする前衛的な仕事
をするんだ。良い意味でマクリーンは色らしい色をもたないが、こと先見の明は色鮮やかだった。トニーを表舞台に引っ張り出した
功績は計り知れない。。しかもそのまま束縛しなかったところがまた粋だ。
そんなメンツに囲まれマクリーンは何がしたかったのか。前衛的と言えばそうだし、オーネット・コールマンに影響されフリーの路線へ
云々と語れそうだが、一連の作品を聴いて思うに、そんな革新的な試みというより寧ろ遊び心からデフォルメしてるだけの気もしないでも
ない。何を?ハードバップをね。この人の場合どっかしら保守的な部分が残る。
でも考えてみれば、マイルスがアルバム『ディグ』においてハードバップの萌芽を後続に示した時、マクリーンは新人としてそこにいた。
そしてそれからハードバップ全盛期を体力も気力もドンピシャの状態で駆け抜けた。これほどドンピシャの人もいないし、実際似合ってる。
完全に決定付いてる。だから勝手な想像として革新する気も主役に躍り出る気もないような気がしないでもない。それよかデフォルメ。
ただどうせやるならってところに独創が芽生えた。そこが面白い。まあウディ・ショウみたいな人はそれはそれで面白いけど。
でも結局、彼のアドリブ構成が好きな僕としては『McLean's Scene』みたいなシンプルな作品が好きだなあ。その中でも「Old Folks」
みたいなスタンダードが好きでたまらない。似合うものと求められるもののバランス・存在意義は難しい。改めてマイルスは凄いの一言。。
もう一歩遠くへ… ジャッキーの意欲作 ★★★★★
新たなバンドで今までに無い音作りをするんだと言う決意漲るタイトルとジャケが良いよね。よく実験作と言われているけどジャッキーと作編曲を担当したグレシャン・モンカーには失礼な話しで、こういうスタイルのジャズの最初の完成品… ブルーノートの新主流派の扉を開いた画期的な作品です。ここから全てが始まったと言えます。当然ですがマイルスの黄金期の四枚も、ハービーの「処女航海」も起点はここ!です。

ジャッキーに関して言えば、今作品から三枚似たようなフォーマットで、「レット・フリーダム・リング」と「ライト・ナウ」が同じフォーマットな為まるで寄り道でもしていたかの如く言う批評家もいます。表面的にはそう見えますが、ジャッキーのフレーズを聴き込んで行くと確実に進歩し格段に上手くなっているのが解るはずです。実はこの作品でのジャッキーは「レット…」の頃とプレイも音色も同じなんです、フレーズも言わば『いんちきフリージャズ』そのもの(笑)フリークトーンもばりばりです。箱が豪華になって中身までキレいに見えていたんだね。ところが次回作ではフリークトーンが減り(乗ってない訳じゃないよ)、「アクション」で新しいスタイルを完成させ満を侍して元のフォーマットに戻し、自信満々でオーネット師匠を迎えると言う割と一貫してると思うんですが… フォーマットにばかり気を取られ本質の見えないジャズ批評家には『行き当たりばったり』となるらしいねぇ、ここまで誤解されてる人も珍しいです(笑)まあー確かに「イッツ・タイム」とか誤解を招く様なの出したりしてるか… (とほほの助)
フリーよりのサウンド ★★★★☆
フリーよりのサウンドだが、作編曲がきっちりとなされてる印象。
マクリーンはこの頃が一番先鋭的だった。フラジオ音の寒々とした感じもいい。
フリー好きのトニーは適任。クールでドラマティックなサウンド
はハッチャーソンのヴァイブに依るところが大きい。
こういうバップじゃないけど調性は保っているというサウンドの一派を
新主流派(死語)と言ってました。あ、音楽は死んでませんから。
一言でいえば「かっこいい」 ★★★★★
クールな新主流派らしいアルバム、と同時に、マクリーンの汗が飛び散る熱いアルバム。昨今の打ち込みばかりの音楽に聴き飽きた人におすすめ。ジャズとはかくありき。
攻撃型マクリーン ★★★★★
ニューシング路線マクリーンの「レット・フリーダム・リング」に続く第2作目。
マクリーンのアルトの独特のヴォイス(微妙に振動しつづけるような、ちょっと中近東の管楽器のような)が、
この「フリーの要素を持つ4ビート」のスタイルに、バッチリはまり現在聴いてもワクワクします。
時代の息吹もパッケージしたような傑作です。

マイルス・グループ加入前の、トニー・ウィリアムス少年の神童ぶりにも注目。