L.A.発、宇宙的コズミック・ソウル
★★★☆☆
フライング・ロータスは日本ではあまり知られていないが、本国USやUKではヒップホップからエレクトロミュージックに至る多くのクリエイターから多大なリスペクトを受けている。ジャイルス・ピーターソンやカルロス・ニーニョなどのトップDJたちがこぞってプレイするなど中々のキャリアの持ち主だ。本作はUKの良質レーベルWarpと電撃契約後、リリースされた2ndアルバムである。
楽曲は基本的には揺らめくシンセに、ファットなベース音とつんのめったロー・ビートで構成されている。実に壮大かつスペイシーでコズミックな世界観が展開されている。だが、ビートは正直好みが分かれる。"コズミック"という風に解釈することもできるが、リスナーによっては"節操がない"と解釈されかねない危うさがある。