「夢の超特急」が走り出したことにビックリした世代です。
なにしろまだまだ蒸気機関車が走り回っていたのが幼児時代ですから。
国鉄からＪＲになり、それから20年が流れ、新幹線はますます進化しているように思います。
私は鉄道マニアではありませんが、読んでいてワクワクさせられた本でした。

はーっ……０系に、もいちど乗りたいなあ。
スマートな新幹線も魅力的だけど、私は、まあるいお鼻の超特急に感激した思い出も大事にしたいです。

俗にいう「テツキチ」ではありませんが、結構楽しく読めました。
一番の収穫は、阪急京都線が一時期、新幹線の線路を走っていたことが確認できたこと。周囲から否定された幼い日の印象がやっと肯定できました。
途中の車両編成などの話には、「興味ないなあ」と思いましたが、出張には身近な新幹線の話題だけに、今度乗ったら確かめてみようという点もいくつか。
400ページあるけれど、92の不思議に対処するので、細切れで読める面白い本でした。

いやー、新幹線に関する本はどれも面白いですね。

本書は、以前発行された『新幹線の謎と不思議』を改題し、加筆・修正され、文庫版として出版されたものです。
全部で９２項目にわたり、新幹線に関する謎と不思議を解明していくという内容で、読んでいるとその魅力に引き込まれそうになります。

子供から大人までファンを魅了する新幹線とは一体どんな乗り物なのかを、改めて知らされたように思います。
只速いだけではなく、安全性を確保しながら定時運行を支えるシステム、合理的でメンテナンス性に優れた施設や車両設備など、どの要素も盛り込まれている乗り物なんです。

文庫本で読みやすく、内容も豊富なので読んで損はしないでしょう。

マニアにはたまらない一冊だと思う。が、後半にいくほど、
その専門性は高くなり、特に、データなどの掲載は大変に
詳細になされており、一般的な新幹線ファンにはやや内容が
細かすぎて、理解しづらいと思った。説明に使われているイ
ラストや写真も見やすいとはいえない。