セーリングで風の話になると、つい気象学的な難しい話になりがちですが、とても判り易く書かれています。海外のセーリングの本を読んでいると、「風の話はこちらを読め」みたいに紹介されている事もあります。
英語の本で、もっと詳しく書かれている本もありますが、この本の内容に凝縮されていると思います。
言葉の違いで誤訳とはいかないまでも、もう少し説明があっても良いかなと思う部分はありますが、セーリングする時に風を予測する解説書としては、これ以上の日本語の本は無いと思います。

ずいぶん以前にＮＨＫでジャパンカップの中継があり，その時の解説者大谷たかお氏と斉藤愛子氏どちらも尊敬するヨットマン・ウーマンが，「もーすぐ，風が吹いてきますよ」と言うと本当に吹いてくる。
まるで，風が見えているようでした。
永年ヨットをやっているのに，未だに，勘に頼っている私に，見えない風を見せてくれるのがこの本です。
まずは，見えない風の見方の理論をこの本で頭に入れたいと思います。