厳しい自然の中で、家族を失い、愛する人をも失った少女が亡くなった仲間たちと自然の見えない力に支えられ、奇数な運命を辿りながら少女は女性に、そして母になり強く、逞しく生きる姿を見事にとらえた作品です。この文明社会の中で、本当の女性の強さを見失いつつある私たちは、この本を読んでもう一度見直さなければならないと思いました。一族の誇りと生き様を背負う少女が、大地にしっかりと立ち、まっすぐ未来を見つめる瞳が目に浮かぶようです。子供を持つ前に一度読んだときの感動もすごいものでしたが、今、初めて子供を持ちもう一度読んだ後の感動は計り知れないものです。女に生まれてきてよかったと素直に思えました。 読み終わってから、空を見上げてしまう、そんな一冊です。是非、女性の方に読んでも頂き、私たちの持つ神秘と呼ぶべき強さを感じてほしいものです。