仕事が粗い
★★☆☆☆
NHKのドキュメンタリ番組で、アフガニスタンのGDPの1/3以上が芥子栽培などの違法ドラッグでなりたっているというのを知り、エンターテイメントとして同国とロシアの内情を知りたいと思ったのが同書をとったきっかけ。<上>では、アフガンツィがマフィア化している現状や、ウラジオストックから日本へヘロインが流入されている現状、あるいは、ロシアの多民族国家の現状やKGBのその後などが事細かに書かれているが、<下>は単なるB級ホラー映画。ただ単に人が殺されていくだけで、主人公に対する共感などない。船戸与一の失点とすら言える。これはひどかった。本人も後悔していると思う。