本書はあの、とてつもなく無茶なキャノンボール・ラリーの舞台裏を語った最初の本である。1970年代初め、「Car and Driver Magazine」の編集長ブロック・エイタスが、今では悪名高いラリー「Cannonball Sea-to-Shining-Sea Memorial Trophy Dash」をはじめた。それはニューヨークからカリフォルニア州レドンドビーチに至る、全速力、ルール無しのレースだった。十分に訓練されたドライバーたちがアメリカのハイウェイを、制限速度をはるかに超過したスピードでも安全に走行できることを証明することで、エイタス氏は、地方巡業するパイロットたちの栄光の日々を思い起こさせるような見せ物を生み出した。本書には、この乱暴で不道徳なレースにまつわる、壮観な未発表の話題や、懐かしい写真、近年の写真、裏話や爆笑ものの話などが収められている。
現在世界中でも最もよく知られ尊敬を受けるブロック・エイタスは、ワイオミング州のニューヨークビレッジという小さな田舎に妻のパメラ、4人の子供たちとともに暮らしている。