今でいうところのスーパーモデルだったべべは、スカヴロやアベドンなど最高峰のフォトグラファーたちと仕事をし、ウォホールからダリまであらゆる人に出会い、時代の寵児のロックスターたちを魅了した。彼女が愛し愛された男たちは、天才トッド・ラングレン、エアロスミスのスティーブン・タイラー(娘リブ・タイラーの父親)、ミック・ジャガー、エルビス・コステロなど、ものすごい顔ぶれだ。つきあった相手をついでに挙げれば、ロッド・ステュワート、ロン・ウッド、ジミー・ペイジ、ジャック・ニコルソンといった名前も出てくる。
『Rebel Heart』で、ベベは読者を今はなきロックシーン最盛期に連れ出し、私たちを魅了し続けるその世界がどんなものであったか、詳しく教えてくれる。彼女の精神は、当時生まれた名曲のいくつかに明らかに生きている。そして彼女の人生は、何といっても楽しいの一語に尽きる。ふんだんに掲載された100点以上の写真には、ベベの個人的なコレクションからの珍しいスナップショットも、数多く含まれている。本書を読めばどんな熱狂的なファンも、ロックンロールをさらに深く理解することだろう。