第一印象は「やさしい手触りのオシャレな本だなぁ」でした。
ガーデニング系の雑誌や書籍は、ツルっとした紙質でクリアな写真等情報を詰め込んだものが主流と思うのですが…。この本はガーデニング関係書籍には珍しい、マットでやさしい手触りの本です。最近流行りのカフェ本や趣味本等の雰囲気に近いです。ガーデン雑誌に多いバシッとピントを合わせた鋭い写真ではなく、ソフトな写りでやわらかい印象のものばかりです。「情報盛りだくさんでもどこか無機質」なガーデン雑誌に慣れていたので、この本の持つ独特の雰囲気にやられてしまいました。オシャレでかわいい！
とはいえ、雰囲気だけでなくもちろん情報もきちんと充実しています。
コアな人には物足りない内容かもしれませんが、初心者には十分すぎる情報量です。
（あえて欲を言うとするならば、もう少し図鑑の種類が多いと嬉しかったかも。）
うちにいる出所不明の多肉ちゃんの正体は結局分からずでした。といっても他の多肉書籍にも載っていなかったのですが…笑

項目のデザインやレイアウトもいちいちオシャレでかわいいし、
カフェで珈琲を飲みながら読みたくなるような本です。
ガーデン雑誌にありがちな大型本と違い、A5サイズで本当に教科書みたいで楽しい。
本や雑誌に対し、情報だけでなく読む楽しみ、目を楽しませるデザインを求める人にはもってこいの本だと思います。情報を得た後も読み返したくなる、そんな本です。

　水をマメにやらなくてもよいので、ものぐさガーデナーにもお勧めなサボテン＆多肉植物の育て方。類書のなかでは写真の撮り方が一番ソフト。

　神秘的でかわいいものから、これは何？石？虫？と思ってしまうグロテスク…もとい、不気味かわいいエキセントリックなものまで。葉に水を溜め込んでいるため肉厚な葉。南米産などの、淡かったり南国調だったりする微妙な葉の色。

　エイ出版社からでているこの「趣味の教科書」シリーズは、テーマがユニーク（良くも悪くも）なものが多いですが、今回のテーマ選定も、ガーデニングやフラワーアレンジメントでなくサボテン＆多肉植物とくるところが"らしい"。