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宮脇檀の住宅設計テキスト

価格: ¥3,045
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 丸善
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宮脇氏のファンの方はぜひご一読を ★★★★★
宮脇氏の住宅をご自身の解説と、写真(すべて白黒ですが)と図面でわかりやすく紹介してあります。
エッセイで語られているあのこだわりはこのような形で具現化されているのだなあと感動したり、細部への美のこだわりが写真や解説でよくわかり、エッセイで言ってることが間違いでないという氏の有言実行の事例を再確認したり。エッセイストとしての宮脇氏のファンの方はぜひご一読いただきたい。(解説の部分はエッセイ調の宮脇節です。)また、家づくりをされる方には、ぜひこの本を設計士さんやビルダー・メーカーの方に見せて、「見切りをなくしてもらいたいのです。」といってもらいたい。
住宅設計の参考良書 ★★★★☆
是非住宅設計の課題などに、どのように設計していいやら悩んでる方、参考してください。いち建築家の住宅おける考え方がよく分かります。
また、住宅作家ともいわれたことも一理あると思います。

宮脇檀氏の他の著書と一緒に読まれると、なお一層氏の設計の考え方が理解できると思います。

細部に神が・・・・ ★★★★★
 現代住宅は、終戦後から今日 加速度的に快適になった。

 しかしそれは現代の技術に於いても、建物を含む地域全体はもとより、其処に住む居住者を十分に配慮してはじめて成し得ることに他ならないのである。一見近未来的な外見のみを追い求めるように見える現代建築にも、その形態には内在する必然性があって然るべきである。快適であって、其処に住まう歓びや、知的な優越感をも感じさせる住宅とはどのようなものであろうか(勿論、経済性・耐久性だって重要だ)という問いは永遠に消えはしないだろう。それは、卓越した科学的根拠に基づく機能性の追求と、人間的欲求の反映された空間を構築した住宅のみがもつであろうことは想像に難くない。

 この本には、そうした問いに対する建築家の思考の軌跡が惜しげもなく書かれている。惜しいことに急逝された著者が語る細やかな居住者に対する配慮は神々は細部に宿ると謂う事はこういう事なのだと伝えてくれる。とぼけたべらんめえ調の記述のなかに揺るぎない論理の展開と無類のやさしさが込められているのである。住宅という居住空間を、まずはそれを構築している構成単位に分解し、ひとつひとつ検証し設計し且つまとめ上げるのである。そうした後もそれらが組合わさって相乗効果を上げる迄そうした検証は設計段階で繰り返されるのだ。そうした作業の積み重ねによって先に述べたことを反映させる形態が誕生するのである。それらは、美しく、面白く、且つ人にやさしい。そしてなによりも何人であっても理解可能なのだ。