しかしウィーンフィルの演奏するウィンナワルツは、どうも響きがふやけ音楽が間延びしていて私はあまり好きになれない。ウィンナワルツは、もっと色彩感あふれる音楽なのではないか。それをこのディスクが証明している。オーマンディとフィラデルフィア管は、もちまえの華麗な音色で、シュトラウスの音楽から変化に富んだ色彩感を引き出している。
ニューイヤー・コンサートのライブ録音を毎年買っているような人があれば、一年くらいこのディスクにお金を回しても損はないだろう。