この本は、ご利益信仰からくる内容ではなく、努力があって初めて神仏は動いてくれる、といった内容です。「人の３倍の努力をすれば必ず成功する」「流した汗と涙の量に比例して神仏は働く」「めんどくさいという心が神仏を遠ざける」など、自分自身が誠実に行動していくことの大切さが切々と書かれています。開運に関する本でここまで自己の努力や誠実の大切さが説かれている本は少ないと思います。誠実な努力の積み重ねこそが、神仏からの応援や成功に大切なことなのだと改めて感じられる本です。しかし見えない世界のことなので、描写は著者の考えを通して書かれており、１００％真実かどうかわからない部分があることを心に留める必要があります。気分の悪くなる表現があった場合、あくまでも筆者の一つの意見なので、その辺りは読み流しましょう。ご利益信仰に偏りすぎてきた！と思ったとき、努力に燃えたい！と思ったときに読むと、きっと背筋がピンとすると思います。

同じ深見東州著の「強運」を前に読みとても参考になった。これは「強運」ほどのインパクトはないが、内容は読みやすく面白く、ためになることが書いてある。もちろん「強運」を読んだことのない方にはそちらを読んでからの方が分かりやすいかも知れない。日常生活での信仰のあるべき姿が書かれている。哲学的でもあり、古典文学や教本がたくさん引用されているが、挿話とともに書かれているので理解しやすい。特に、怠け者の罪が一番重いというところが私には印象に残った。自分も含めていつも「面倒臭い、面倒臭い。」と言って生きているタヌキみたいな人達が周りにいるが、そういう人達に読んでもらいたい一冊である。