かまいたちの夜 挟み忘れた栞 (セガミステリー文庫)
価格: ¥781
かまいたちの夜 挟み忘れた栞 本作予約購入者に特典として贈られた非売品の文庫小説。作者は本編と同様、我孫子武丸。以下の3本が収録されている。 「〆切り編」 我孫子が『かまいたちの夜2』制作時に田中啓文、牧野修にシナリオ構造を説明するために書いたゲームブック形式の短編。締切りが迫る小説家のショートエピソード。 「ラブテスター編」 我孫子が『かまいたちの夜2』に収録するために書いたラブテスター編のオリジナル版をゲームブック化したもの。未収録シーンも収録されている(ただし、過激な表現は伏字になっている)。透と真理が初めてのデートに行くという設定。 「流れシェフ 姫宮麗子」 『かまいたちの夜×3』に登場する姫宮麗子を主人公にした短編小説。姫宮がシュプールに来た時のエピソード。 「男は悩んでいた。男の名は、透。今日は初めてのデートらしいデートだというのに、何を着ていけばいいのか分からない。目の前にあるのは、『洋服の緑山』で買った安売りスーツ、いつものジーンズにポロシャツ、そしてなぜか着流しだ。…」 ゲームでは語られる事のなかった「ラブテスター編」をゲームブック化。その他にも、我孫子武丸書き下ろしの「流れシェフ 姫宮麗子」、短編ゲームブック「〆切り編」の3本を収録。 PS2用ゲームソフト『かまいたちの夜×3 三日月島事件の真相』の予約特典として作られたオリジナル文庫本。全3篇収録(ゲームブック2篇、書き下ろし掌篇1篇)。160ページ。 我孫子 武丸(あびこ たけまる、1962年10月7日 - )は日本の小説家、推理作家。本名は鈴木 哲(すずき あきら)。ペンネームは島田荘司の命名。 兵庫県西宮市生まれ。京都大学文学部哲学科中退。大学在学中は京都大学推理小説研究会に所属。1989年、『8の殺人』で小説家デビュー。速水三兄妹・人形シリーズなどのコミカルタッチや女性視点の作品から、腐蝕シリーズ・『殺戮にいたる病』などの重いタッチの作品まで、幅広く手がける。また、漫画作品『半熟探偵団』(絵:河内実加)の原作も手がける。 1994年に発売されたサウンドノベルゲームソフト、『かまいたちの夜』のシナリオを担当し、小説以上とも形容できうる名声を得る。本作はいくつかの選択肢があるものの、基本的に小説を読み進めるだけのゲームであるが、内容はこれまでにない本格ミステリーであり、プレイヤーに推理させ文字入力により回答させることが受け、大ヒットとなった。ゲームに詳しい我孫子は、ゲームシステム面でのアドバイスを行なっている。 日本テレビの番組、『マジカル頭脳パワー』の「マジカルミステリー劇場」に原案ブレーンとして、またTBSで1994・1995年に放送された『超難解推理クイズ 頭脳警察(パート1・2)』にも、問題作成ブレーンとして参加したことがある。 作中で活躍する探偵役としては、速水三兄妹、鞠小路鞠夫が主なシリーズ探偵であるが、近年ではノンシリーズでの執筆が主である。2004年から2007年にかけては作家直送オンライン販売サイトe-novelsの運営を手がけ、また宮崎あおいの昔からのファンとしての一面もある。