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軍師の門(上)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川学芸出版
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達観した黒田官兵衛を読みたければ、どうぞ ★★★☆☆
例えば、100年に1人の天才がいたとすると、前後100年には天才は現れてはいけないのだけれど。

なぜか集中してしまうことがある。
ビョルン・ボルグとジョン・マッケンローとか。
日本でいえば、織田信長と豊臣秀吉と徳川家康とか。

日本史上の人物でいうと、この時代に歴史ファンなら過半数が支持する組み合わせは、上記3人組でなく、
竹中半兵衛と黒田官兵衛だろう。
ぼくもその一人。

豊臣秀吉が天下人になったのは、本人の才覚と弟秀長と竹中半兵衛と黒田官兵衛と蜂須賀小六がいたからだと思う。
なかで黒田官兵衛が最大功労者なのだ。
有岡城での幽閉、高松城の水攻め、中国大返し、関ヶ原の変時の九州刈り取り、ドラマ要素に事欠かないのに、なぜか主人公としてはドラマ化されていない。
2009年にNHK会長に嘆願書を出したグループがいるそうで、そうなってくれたら、日曜も土曜も見るのに!

さて、その黒田官兵衛だが、軍師の門では、大人びている。
作者の火坂さんは黒田官兵衛の隠居後のすがたをイメージして書いたんじゃないかと思うくらい、達観している。

気が若い人のはずなのだけれど。
その点、司馬遼太郎の播磨灘物語だと、若く気概に溢れた黒田官兵衛を味わえる。
黒田官兵衛の成長が生き生きと ★★★★★
戦国小説の中で、腹黒いイメージがある黒田官兵衛。
しかし、その腹黒さの「源」が、実は天才軍師である竹中半兵衛からの「義」の精神である点が注目。
「天下のために・・この英知を使う」という軍師しての生き方・死に方を諭す半兵衛の気迫が、小説全体に心強く響く。
生きるか死ぬかの判断を任される軍師の死想感が、著者オリジナルの部分解釈がとても良い。
単なる戦ごっこの小説ではない部分の評価が高い。

頭脳戦に必要なもの ★★★★☆
冗長な描写が少なく、読み進めやすかった。

当たり前かもしれないが、頭脳だけで動いているのではない。
策略を考え出す原動力となる志や、策略を実行に移すための思い切り、そういったものが伝わってきて、自分の生き方にも重ね合わせて考えさせられた。

後半にも期待します。