電気回路の古典
★★★★★
大学のカリキュラムの変化にあわせてか、骨のある電気回路の教科書が
めっきり減ってしまいましたが、この本はいい意味で昔の、中身の濃い
教科書(三部作の1冊目)です。しかもいまでも入手しやすいのも大きな
ポイントだと思います。
初学者向けではありませんが、仕事とかで電気回路の本が必要になって
学生のときの教科書を引っ張り出してきたけれど、易しすぎて
役に立たなかった、なんて場合に見てみるといいかもしれません。
ほかの本にはあまり書いてないようなことも、いろいろ書いてあります
(2ポートが共通帰線かどうかとか、回路行列同士の演算の細かな
注意事項とか)。ほかの本の引き写しでなく、著者が自分自身の見解も
おおいにに交えつつ解説している本です。