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無名の電池の開発秘話―リチウムイオン二次電池と名前のつくまでの開発技術史

価格: ¥3,780
カテゴリ: 単行本
ブランド: ケー・イー・イー
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たて21cm、よこ15cm、厚さ1cm 160ページ
リチウムイオン二次電池という名前がまだ付いていない無名の電池時代の先の見えない頃からその後の電池業界に多くの参入者が入ってくる激しい競争の時代の一部までの歴史的技術の開発の記録を第1部に。当時の生々しい苦難の開発過程を記載して、技術革新の宿命であるその時代の常識、見識との闘争と企業の枠組みを超えた開発協力の成果としてリチウムイオン二次電池となって行く真実が明かされている。現在のリチウムイオン二次電池の安全性評価の基礎となっている当時の実験結果の報告書を技術史の一部として公開しています。また、筆者のライフワークとして新規な耐熱性ポリオレフィンセパレ―タの開発経過も述べています。単層のままで135℃付近で気孔が閉じてリチウムイオン電導がシャットダウンされるポリエチレン系セパレータのよい点(ポリプロピレン系セパレータにはない)を継承した上に、熱暴走が止まない万一の場合に備えてリチウム錯塩が熱分解して失活する190℃まで低収縮性を示し電池の内部短絡の発生を防止します。自社開発・自社出願のシャットダウン機能とノンメルト特性を兼備した耐熱性セパレータであります。電池安全性を祈念して、セラミック塗装不用であり、特許係争問題が起き始めている現在、自社特許出願に基づいているので知的財産権侵害の心配のないセパレータとその技術を紹介しています。 電気自動車(EV) へのシフトに要のリチウムイオン二次電池用セパレータとしてコストーパフォーマンスバランスに優れており、現有設備を使用して即生産できる改良現世代型であり次世代型のEV用途向けの新規のセパレータとして期待しています。使用する全ポリマー成分がポリエチレンを含むポリオレフィン類であり、電解液によるポリマー劣化の心配がない。全く新しいリチウムイオン二次電池用セパレータであります。長年培ってきたリチウムイオン二次電池の性能向上の知見を活用しています。セパレータレスという提案もある中、着実に電池安全性を高められると考えています。セパレータ開発の担当者にも関心を持っていただけると幸甚です。 第2部には、リチウムイオン二次電池技術の説明をわかりやすく、図を多く取り入れていれて専門知識がなくても理解できる解説をしています。他の二次電池のニッケルーカドミウム電池、ニッケル-水素電池、鉛電池との原理的違いも易しく、理解できるようにしました。リチウムイオン二次電池の正極材の原料をコバルトからマンガンに代えていくと電池性能がどう変わって行ったか研究開発の変遷を日本電気化学会の年次電池討論会の講演内容をピックアップして、紹介しています。いかに企業内での革新的製品開発は、研究とは違うものであり、新しすぎて、理解できる前例がないために企業内で理解されにくいものです。開発プロジェクトチームの各メンバーの創意工夫で成し遂げられたいきさつを詳細に記録してあります。 研究開発の担当者の方々への参考になればと祈念しております。お陰様で残りごくごくわずかとなりました。お買い求め頂きました皆様に感謝申し上げます。なお限定冊数の自家出版本でしたので増刷の予定はございません。ご検討されている方々にお知らせいたします。今のうちにお求め頂ければ幸甚です。