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ペンギン・ハイウェイ

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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それです。 ★★★★☆
森見登美彦がSF、しかもソラリスのオマージュ!?
わが目を疑った。
森見登美彦がSF(2回目)否、断じて否である。
確かに最近アニメ化された四畳半神話体系にはSF的な要素があった。
だが基本的にトミーはデビュー以来から幻想文学作家である。
最近は黒髪の乙女が〜から脱却しようと試行錯誤しているようだが
SFは無いだろうと、小学生が主人公、児童文学か、と。

同時に借りたオー!ファーザーが伊坂幸太郎の原点回帰でとても面白かった作品だけに、こちらはこのまま読まずに返してしまおうかと思っていた。

読後……サーセン。俺が間違っていた。
とても美しい物語だった。
そして美しさは哀しみを内包している。
主人公が小学生だからこそ、世界には希望しかないと思っているからこそ、美しいから、戦う価値があると信じているからこそ、この素晴らしい物語が出来たのだと思う。

最近のトミーには絶望した、俺はガチムチなハードSFしか読まない、と思っている人に是非読んでもらいたい。
良い物語りにはジャンルなど必要ない、ただ読んで感動してくれる人がいればそれだけで存在する意味がある。

最後に

喜べトミー、君の願いはようやく叶う。あれは(おっぱい的な意味で)……いいものだ。
森見流児童文学? ★★★★☆
森見さんは好きでずっと読んでいるのですが、実は正直、京都&さえない大学生、という設定には少し飽きてきていました。

今回の主人公は少年で、舞台も新興住宅地といった感じで、いつもと違う設定となっています。設定は違っても、特有の語り口、風変わりな事件など、彼の世界観は十分に出ています。

森見さんは好きだけど、いつも同じ話に見えてしまうと思っている方には、特におすすめです。
女性は謎である ★★★★★
街に突如出没するペンギン。
主人公の少年の心を占めるのは、
毎日、父の帰りを待つ間の子守役をしてくれるお姉さん。
不思議な現象に次々と遭遇する少年は、
これにはお姉さんが関係しているのではないかと疑い始めます。
そのお姉さんが少年に語りかけます。
「私という謎を解いてごらん」と。

かのジクムント・フロイト曰く
”「女性」は「男性」にとっての謎である。
「男性」は謎を解こうとする知性であり、
「女性」にとっては自身が謎そのものである。”
たぶん、もりみーもこう言いたかったのではないかしら...

とてもさわやかな読後感に脱帽です。
「すてきな物語」を読みたい人に。泣きたくなるほどきれいな夜明けを見たい人に。 ★★★★★
どこかで読んだ短い書評だけを頼りに読んでみた。

素直に、とてもおもしろい物語だった。

小説とは物語であり、物語とは現実ではないからこそ、おもしろい。

でも、何もかも現実から離れてしまうと、理解するとっかかりがなくなってしまうから、小説家は何かを現実のアンカー(いかり=接続部)にして、物語を進める。

郊外の街並みであったり、かわいいペンギンであったり、甘いものを食べ過ぎると虫歯になって歯医者のおねえさんに指を口に突っ込まれたり。

でも、リアルなアンカーは、やがて存在感が揺らいでいき、現実の中に物語が進入してきて、読むものを楽しませる。

そんな、物語を読む楽しさがたっぷりつまったこの本は、夏の夜中に読んで、暑くなりそうな1日がはじまる明け方に読み終わるのが最高かも。

アマゾンの書評にもいろいろな観点からの指摘があるけれど、僕は少年時代に戻っておねいさんに鯉をしてしまいたくなった。(by paco@<おとなの社会科>)
ビリッときました。 ★★★★★
10年ぶりにビリッと私の琴線に触れる作品に出会いました。
森見さんの作品は他のも読んでいましたが…これが一番好きです。ジュブナイルもの、児童文学って感じです。
キャラも素晴らしいし、私にとって非の打ち所の無い作品です。
私はあるアニメとすごくイメージかぶりました。