Genius of the Electric Guitar (Dlx)
価格: ¥27,956
チャーリー・クリスチャン抜きにジャズ・ギターは語れない。クリスチャンがベニー・グッドマン楽団に参加したのは39年。その3年後には25歳の若さで病死した。活動期間は短かかったけれど、彼の出現によってギターはソロ楽器としての地位を獲得した。この4枚組ボックスセットには、39年から41年にかけてのグッドマン時代の演奏が網羅されているほか、未発表だった別テイクやめずらしいリハーサル・テイクも収録されていて、まさに決定版といっていい内容だ。しかも音質がこれまで聴いたことがないほどクリアで素晴らしい。その点も感動的だ。4枚目に入っている40年11月7日のリハーサル・テイクでは、グッドマンとクリスチャン、ジョニー・ハモンド(プロデューサー)のピリピリしたやりとりが聴かれ興味深い。ブックレットを開くと、そこにはレス・ポール、ウエス・モンゴメリー、ジョージ・ベンソン、B.B.キング、ヴァーノン・リードなど、有名ギタリストによるクリスチャン賛辞がずらり。これぞまさしくジャズ・ギターのバイブルだ。(市川正二)