インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

チビクロこころ―中学生高校生のための心理学入門

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 北大路書房
Amazon.co.jpで確認
心理学入門 ★★★★★
心理学って何?から始まる、中高生はもちろん、大学で心理学を始めようという人にもオススメの本。
僕は大学生ですが、心理学の教授に勧められた参考図書がコレ。
キャラクターの会話形式で話が進み、サクッと読めるので、心理学って何かよくわからないから、ちょっとかじってみたいという人も抵抗なく読める本です。
本質を突いた異色の心理学入門 ★★★★☆

 サブタイトルの通り中高生向けの心理学入門だが、「子供向け」と甘く見てはいけない。本気で心理学について語ろうとすればこうなってしまうだろうと思える異端の心理学入門である。

 本書は、犬のチビクロ(先生役)と虎のワッサン(生徒役)との対話を通して、「心について研究するにはどうすればよいか」を読者と一緒に考えていく、という趣旨の本。心理学の研究では「実験」が行われること、客観的に測定することのできる「行動」を研究対象とすること、「統計」を用いて実験データから結論を引き出すことが、順に述べられていく。虎のワッサンは「いつまで経っても心理学の話が始まらない」と怒るが、本書はこれで終わってしまう。心理学では何が研究されていて何がわかったのかについて、ほとんど何も語らない異色の入門書なのである。

 心理学とはどのような学問かという問いに答えようとすれば、人や動物の心(脳)の働きについて「科学的方法論」を用いて明らかにしようとする学問領域、というようなことになるだろう。心についての探求は心理学だけでなく哲学や宗教あるいは芸術によってもできるだろうし、だいたい誰だって人の心の動きについて何らかの信念をもっている。それらと心理学を区別するものはたった1つ、方法論である。心理学にとって最も重要なのは「科学的方法がとられているか否か」なのだ。「心理学は自然科学の一分野である」と述べ終わった時点で本書の幕が閉じられるのはそのためだ。

 本書は、対話形式にしたことが必ずしも理解しやすさにつながっていないという欠点はあるものの、心理学という学問の本質をやさしく解説した入門書であると言えると思う。