民主党が政権を取ってからの
政策がこの本で宣言されていたことが
わかります。

グランドデザインをしっかりと描いていたから、
具体的な行動にすぐ移れたんですね。

政権をとった今こそ、頑張っていただきたいです。

　これまでに長妻議員の著書は既に２冊読んでいるが、本書が最も総論的であり、且つ政権交代を間近に迎えた現在、喫緊の課題を扱っているので、やはり今読むなら本書を一番に推す。

　ハードカバーで、数値を伴った表やグラフなどの資料も含まれていて、一見読むのに時間がかかりそうに見えるが、本文は非常にこなれた口語体で、分かりやすく書かれていて、活字もわりと大きく、スラスラ読み進み、意外と早く読み通せる。

　今度の総選挙で、自民・公明に投票予定しようと思っている人、及びどの党に投票しようか迷ってる人には、特に一読をお薦めします。

長妻議員本人のお話を聞く機会があり会場でこの本が販売されていたので記念の意味も含めて購入しました。
長妻議員の語り口に引き付けられてしまったのも本購入の一因です。
・税金浪費システムの解体
・官僚の人事権を政治が握る
・生産者の立場ではなく生活者の立場に立った制度を作る
といった改革案が提示されております。
評論家や投資家ではなく現役衆議院議員が書いているだけに実現に希望が持てました。
次回の衆院選は自民大敗か･･･というタイミングで民主党小沢党首の企業献金疑惑発生と政権交代実現は多難な道でしょう。私自身は本当にクリーンなだけでは政治家は務まらないだろうな、とも思ったりしますが。
我々一般庶民もたまには政治にも目を向けることも大事な事だと思います。

「なければ寂しいが、実質的な影響はない。」
官僚は大臣をそう捉えている（大臣の権限は係長並み）らしい。
著者は主張する。
大臣の権限を強化しなければ、国の運営（馬の手綱）は官僚任せになってしまい、税金の無駄遣いを無くすことはできない。ちなみに国・地方の債務残高は、日本は170%、仏独加米は47〜70%（対GDP比）。
長年のしがらみでがんじがらめの自民党では官僚から手綱を取り戻すことはできない。民主党にやらせてくれ。
そのほか豊富な資料で、先進7カ国のなかで日本がどれほど稀有な存在なのかを教えてくれた。

民主党の「ミスター年金」と言われている人が書いた、現在の日本の政治の現場で何が起こっているのかがよくわかる本。
この人は、親の地盤を引き継いで…という政治家ではなく、普通にNECか何かに就職して、日経ビジネスの政治記者になり、そこで政治の面白さに目覚めて政治家を目指している変り種。しかしその普通と違う成り立ちだから、このような視点からこのような本が書けるのだと思う。

書いてあることは、すべてと言っていいほど、官僚制度の弊害。

天下りにしても税金の無駄遣いにしても、情報公開がなされないにしても、すべて官僚が悪い。さらにその官僚を指導する立場にある自民党の政治家が、長年の癒着で、使うどころかいいように操られている悲しい現実。

ここに書いてあることはほとんど事実なのだろう。この制度を変えなければ、日本が変わらないとすると、もうどんな理由があれ一度民主党に政権を取らせてやらなければならない。そうすることで税金の無駄遣いをなくし、もしかすると消費税のアップもせずに、住みよい日本が作れるかもしれない。

この期に及んで、「何か民主党は、よくわからないなぁ」とか「やっぱり今の繁栄を作ったのは自民党だから」という考えの人がいたら、すぐにこの本を読んで考えを改めるべきだ。ここまで官僚が腐っているとは…。その腐った官僚を何もせずに指をくわえてみていて、何かおこぼれに与ろうとする自民党の議員も存在価値はない。

出来たら自民党の議員か官僚にこの本の反論を書いてほしいところだが、あいつらはこのような正論は無視して、人の噂も…日という事でだんまりを決め込むのが精一杯だろう。