ファン待望の新訳版です
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『銀河ヒッチハイク・ガイド』ファン待望の第三作がついに発売されました。かつて新潮文庫版が発売されたのが‘85年なので、なんと20年以上経っての新訳版発売ということで、とても感慨深いですね。
内容については「前二作に比して出来が悪い」ということがよく言われますが、そのナンセンス・無軌道ぶり、ラストのほろ苦さは素晴らしく、当方はこれまでの三巻中で一番のお気に入りです。ちなみに当作において、一作目でのペチュニアのぼやきの意味が明かされるのですが、これはなかなか衝撃的な馬鹿馬鹿しさです。
また、本邦初訳の短編『若きゼイフォードの安全第一』もオマケで収録されているのが嬉しいですね。