Vol.1とのかぶりが無ければ…
★★★★☆
今作は東北色がやや強めのCDです。
利府支線(宮城県北部内陸部を通っていた東北本線の旧線の一部が盲腸線として残った線)、山形新幹線つばさ、陸羽東線、秋田新幹線こまちの4曲が入っています。特につばさ→陸羽東線は前ベスト版Vol.1の仙石線で本塩釜から駆け込み乗車してきた仙台方言のおじさん(宮城県下では有名な本間ちゃん)が山形から新庄を経由して小牛田に到る経路をたどっています。
陸羽東線は「奥の細道湯けむりライン」の愛称があり、その名のとおり沿線に多数温泉あります(駅名にも温泉とか湯とかついている)。その温泉に方言おじさんと鉄道ファンと思しき人(声は野月氏)が掛け合いをしながら旅が進む様子は非常に楽しいものに仕上がっています。個人的にも沿線に住んでいるため非常に楽しめました。
蛇足ですが、塩釜-小牛田間は東北本線を使えば30分でいける距離なので、この方言おじさんが本塩釜-(仙石線)-仙台-(仙山線)-山形-(山形新幹線)-新庄-(陸羽東線)-小牛田と来たのなら相当に大回りしていることになり、鉄道ファンや地元民ならこのこと自体がすでに一つの笑いのタネになりえます。
そのほかには山手線の3曲が入っており、これはいいのですが、MOTERMAN(秋葉原〜南浦和)、京浜急行や江ノ電、大阪環状線などは(アレンジはされているのですが)前ベスト版とほぼ同じものが収録されており、お得感は目減りしています。
その辺を勘案して☆×4つです。