ブルガリア民謡。とてもいい調べです。
★★★★★
アートというよりは魂そのものが聞こえてくる名アルバム。
ワンパターンではなく、声質も曲調もいろいろ交えてあって楽しいです。例えば、
男性(のように聞こえる)歌はまるで日本の民謡(なんとか節)のようです。
地声がごく一瞬裏声になってまた返ってくるような歌い方の曲はなかなか面白いです。JPOPを普段聞いていますが、いわゆるフォークソングっていうのはもともと
こういうものなのでしょうか?安いので、とにかく一度聞いてみてください。
なお、世界の民謡シリーズの1つらしく、他のものも10くらいあるようです。
試してみようかな。なお、今はこの民謡がアートとして研究され、ここ数十年で
「芸術」として完成されつつあるようです。今ある、ブルガリアンヴォイスの
CDは大体それですが、原点はこのCDですね。いいです。
神秘の歌声
★★★★☆
本作はエセル・レイムとマーティン・ケーニッヒによって1968年にフィールドレコーディングされた、ブルガリアン・ヴォイスの真髄に迫ることが出来る作品である。
ブルガリアは、北はスラブ、イスラム、ラテン国家に囲まれた文化の交流地である。時の支配勢力によって文化圏がめまぐるしく変化し、様々な文化が複雑に交じり合ったエキゾチックな文化が存在している。
音楽もその魅力的な文化を反映した奥深いものが作られており、ことブルガリアン・ヴォイスと呼ばれる女性合唱は質の高い芸術として知られている。これは独特のリズム、発声、メロディーが特徴で、一部楽器が入ることもあるが基本的には女性コーラスによるア・カペラである。
リズムはバルトークをしてブルガリアンリズムと呼ばせた複雑な変拍子を有するもので、西アジアにルーツを持つといわれている。発声・メロディーは奇声のような発声や不協和音、ビブラート・ノンビブラートを駆使したコクのある音で、民族的な泥臭さを有す半面、透き通るような透明感のある歌声が特徴である。
1970年頃に活躍しだしたフィリップ・クーテフ(Philip Koutev)がブルガリア民謡に西洋音楽の手法を取り入れた音楽を展開し、これがブルガリアン・ヴォイスと呼ばれるようになったという。ブルガリア首都のソフィアの国立合唱団はトラキア地方を始めブルガリア各地の農村部に伝わる伝統文化を吸収し表現している。
耳では感知することが出来ない20kHz周辺の高周波成分を多く含むブルガリアン・ヴォイスの歌唱。その音安静を示す脳波であるα波を誘発するという。リアルでありながら神秘性を多分に含んだ歌声が、人の心に直接働きかける。誰にでも理解できる音ではないかもしらない。しかし、触れるだけでも良い。理解せずとも自然と体にしみこんでいく。そんな音である。
今までにない歌声です
★★★★☆
女性の声だけでこれだけ感性を揺さぶれられるような曲はなかなかのものす。
肉声だけで楽器がないのにそれを感じさせない歌声はブルガリアンヴォイスならではのものだと思います。
今までにない歌声です
★★★★☆
どの曲も力強く、女性の声でこれだけ感性を揺さぶられる種類の音楽があるなんて!!という感動を呼び起こさせるものです。
肉声あけで楽器の演奏がないのにそれを感じさせないところもすばらしい!