災害社会学の入門書としてよく目配りが効いている本と評価できます。
ただ、本の中に頻出するのですが何でアメリカ発の社会学研究だけ説明があって、
ヨーロッパ等の他地域の動向はどうなっているのか余り説明がないのが不思議なのと、
日本での他分野の動向への目配りも足らないのが残念だと思いました。

　大地震や大雨による水害による被害が年々増えてきています。本書は、災害について過去の被害や対策を整理し、社会学のアプローチに基づいた新しい時代の災害対策を目指す一冊です。

　阪神・淡路大震災や中越地震で学んだこと、忘れかけていることを思い出し、本当に助かるための防災・減災対策を皆で考える上で、叩き台、きっかけとなる良書です。