In the Night Kitchen (Caldecott Collection)
価格: ¥2,198
自分はコミック・アーティストではなく、イラストレーターだと主張するモーリス・センダック。それでも、『In the Night Kitchen』(邦題『まよなかのだいどころ』)といった作品など、コミック的な要素がたっぷりと含まれた作品も存在することは否定できない。コマからコマへ自由自在に飛び回る主人公の男の子。夢の中でパン屋の台所をおとずれた主人公の様子をみごとに描き出した本書は、複数のコマ使いと、イラストにぴったりの手書き文字で構成されている。同じくセンダックの手による絵本でも各ページにイラストが1枚ずつ描かれた伝統的な絵本(おなじみの『Where the Wild Things Are』(邦題『かいじゅうたちのいるところ』))もあり、両者は実に対照的で興味深い。