言わずと知れた日本紀行文学の金字塔を、しかも十七文字の俳句をよく英語という表現システムの違う言語に訳したものだとキーン氏の日本語と日本文学への造詣の深さに驚嘆しました。宮田氏の切り絵の美しさは予想外の収穫で、絵のみで芭蕉の生きた時代の東北を旅しているような錯覚を覚えます。外国の友人への贈り物としても最高ですね。