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Jihad vs. McWorld: Terrorism's Challenge to Democracy

価格: ¥1,959
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Ballantine Books
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   今日、世の中には2つのまったく相容れない力が存在する。1つは「マックワールド」、すなわち巨大化する企業と情報産業によって急速にグローバル化する市場経済の波。そしてもう1つは「ジハード」、すなわち世界中で噴き出す閉鎖的な地域主義、民族主義の波だ。この2つの力の出現と対立により民主主義社会が侵食されつつある…。『Jihad vs. McWorld』(邦題『ジハード対マックワールド 市民社会の夢は終わったのか』)はこんな奇抜な主張が見事に展開、実証されていく1冊だ。

   資本主義は民主主義の土壌があったからこそ現在のレベルにまで発展したが、グローバル化した資本主義はいまや「市民社会」と「公衆」という概念を脅かしつつあると著者ベンジャミン・バーバーは主張する。さらに同質化と統合を好む近年の我々の思考は、世界のいたるところに拠点を構え、通信と情報によって世界を均一化する多国籍企業の経営理念と何ら変わりないと指摘。また「自主決定」こそ民主主義のもっとも根本的方針ではあるが、それを野放しにしておくと「公平な扱いを受けるのは事実上一部の国内エリートだけ」というボスニア、ルワンダなどに代表される極端な民族主義を招きかねないと警告する。

   バーバーは解決方法として「市民社会」を復活させ民主主義の基盤に置こうと訴えている。それは投票するところでも売買するところでもない。緑にあふれ、法による強制ではなく自発的に活動する集団が存在し、隣人と地域社会の問題について話しあう教会や学校がある場所、すなわち正しい「公共的な感覚」が育つ社会なのだ。