炸裂するエロ・グロ・ナンセンス。著者が若い頃から偏愛してきた変格探偵小説に対する愛に満ちた返歌。ちょっと変わった読書体験。飼っているオウムが探偵の前で犯行計画を喋ってしまう「何度も呟いたから」延々と続く偏執的な復讐の手紙「鳥越第一産婦人科院長殿」醜男が見つけた桃源郷は遊園地の着ぐるみの中であった「ぬひぐるみ物語」対照的な二人の行く末は「無責任と真面目男」親友に告げられる衝撃的な告白の真意は「ば・れえん・たいん」大好きなあの娘と一つになりたい。検便強奪計画の末路は「あるまじき錯誤」の全六篇を収録。