AHPを日本に紹介した本
★★★★☆
初版1986年ですから古い本です。装丁もいかにも古臭い・・・。日本にAHP(数学的な意思決定手法)を紹介した古典ですが、とてもわかりやすいです。過度に簡単すぎず、かといって理論的すぎず(当時は理論的にはあまり発展していなかったのかもしれませんが)、AHP入門として適切な本だと思います。この本のいいところは実例が豊富なことです。しっかり読めば、AHP的考え方をなんとなく体得できると思います。
もう一つ面白いのは、1986年の時代感です。東京都庁舎の新宿移転問題や、PL学園の桑田投手の進路問題などをAHPによって解析しています。「昭和」を感じる本です。