のだめよりもずっと前の作品ですが、すごいです。曲想と演奏とのマッチング、どきどきするくらいのダイナミックさ。
のだめカンタービレで、クラシックのファンとなったみなさんに、ぜひとも聴いてほしい作品。
まだ魔法使いの弟子には、ちょっと振るには早いか？というショパンのおなじみの曲。
ミルヒーの言う、艶っぽさが感じ取れる作品。
ピリス（ピレシュ）はのだめが登るべき目標のひとつ。
もちろん決壊したり、独自アレンジに流れるようなことは、ないのです。
のだめの後で、再度すごさを発見した一枚。
宝物です。

　きいたことのないオーケストラとの共演だし、かなり昔だし・・・・
　値段が値段だったので、思い切って買ってみたのですが、あまり期待はしてませんでした。
　でも、とってもみずみずしくて、きらきらした演奏ですね。
　ピリスはけっこう好きで、ほかもいくつか持っていますが、若い頃の演奏も素敵だなと思いました。
　女性でも小柄な方というわけで、スケールの面ではハンディがあるでしょうが、
　内面からあふれでる感性がすばらしく、大好きです。
　そして、親しみもわきます。

このＣＤで、ピリスは、ショパンの音楽の持つ優美さと静謐さを瑞々しいタッチで表現しています。特に、二番での抒情感は、見事の一言に尽きます。是非にとお勧めできる作品です。

若き日のピリスの録音。ピリスはその後第1番、第2番とも別の録音をしているが、こちらの録音の方が私は良いと思う。硬質なタッチではあるが、揺るぎないテンポで軽快に演奏している。オーケストラも決して目立とうとせず、伴奏に徹しているところに好感を持てる。私が自信を持ってお勧めできる1枚だ。

ピリスの「ノクターン集」を聴いてからこれを聴いてしまうと、あまりの落差にがっかりします。
まず、オーケストラがやや粗めです。
それにつられてか、ピリスの演奏も粗いです。
技巧的にあまり器用ではないのか、第１番ではちょっと辛そう（＾＾；
また、ピリスの特徴である硬質なタッチですが、これは好みでしょう。
「クリスタルで美しい」というか、「硬すぎてショパンに合わない」というか。