現代版シンデレラ
★★★★☆
普段はまじめで地味な教師が、仮面パーティで変身、憧れていた王子様と、、、。設定がなかなか面白く、切ないロマンスも楽しめるストーリーでした。
「仮面の女」=自分なのに、ヒーローが仮面の女に惹かれているのを素直に喜べないヒロイン。
ヒーローがどこまで本気でこだわっているのか、気持ちを確かめようとして、仮面の自分に嫉妬するのも理解できました。
ヒーローは傍から見たら完璧な男性、それに対して、平凡な自分にどうしても自信が持てないヒロインにちょっと共感。
でも、違ったタイプの2人の女性に同時に惹かれるヒーローも完璧すぎなくて身近な感じでかわいい。
あることから仮面が剥がれるのですが、その時のヒーローの気持ちが切なかった。そこからはちょっとじれったかったけど。
本当の姿を仮面で隠して
★★★★☆
ヒロインとヒーロの出会いは仮装パーティーの会場。友人のすすめでいつもと全く違う露出の多いハーレム風の衣装を着用し、仮面とかつらで素顔を隠したヒロインは、プレイボーイのヒーローに目を付けられそのまま一夜を共にしてしまいます。
離婚した元夫の心無い言動の数々のせいで自分に自信がないヒロインは、地味な本当の姿をプレイボーイの彼に知られたくない一心で逃げるように彼の元を去ります。
しかしその後、なにかと行動を共にするようになる二人。ヒーローは仮面の女を気にしながらも、地味な格好でありながら退屈さを感じさせないヒロインに徐々に惹かれていきます。
仮面の女が自分だと明かせないヒロインと、仮面の女とヒロインの間で揺れるヒーローの切ない心情が盛り込まれながらも、二人の会話が楽しいという二面性を持った面白い作品でした。
個人的には、結果的に同じ人物だけれども二人の女性が気になっているヒーローはちょっとNG。しかし、ヒロインを愛しまくっているのはビンビン伝わってくるし、ユーモア溢れる言動のおかげでなぜか憎めないヒーローです。
手軽にサラッと読める、ハーレクインらしい一冊だと思いました。
面白かったです。
★★★★☆
これがデビュー作とは驚きました。最後の方がちょっとあっさりめだけど、会話もストーリーも実に上手い。好みが分かれる作家さんだけど、最近のより初期の頃の方が面白いです。