もともとはVHSで出ていたシリーズをDVD化したシリーズですので、制作してから少々年数は経っています。

ストーリーは麻田かおりさんが扮する教育実習生が、実習先に母校で、担当の教師に単位をネタにネチネチと辱められるとともに、最後には、生徒と一線を越えるという展開。

ただ、麻田かおりさんがHするシーンは何度かありますが、最後の方で生徒とするところはごくあっさりしています。むしろ実習の担当教師に身体を求められるところが2度ありますが、そちらの方が楚々としたイメージの麻田かおりさんが淫らな表情をしていてよいと思いました。

麻田かおりさんがスレンダーな女優さんなので、なかなかHシーンの表情や喘ぎ方でこれという作品は少ないのですが、この一本はファンには必見の一作では。

アダルト分野は個人の嗜好によって価値が激変するので、何を持って“良い作品”と判断するかは難しいが、この作品は自分が一番“鑑賞”したアダルトＶシネマだ言うことは告白しておく。

・主演の麻田かおりさんには、明らかに他のアダルト系女優にはないモノがある。端整な顔立ちといい清楚さといい慎み深そうな雰囲気といい、まさしく『大和撫子』と呼ぶにふさわしい。

・それがこの作品の“清純な教育実習生”という役柄にピッタリハマっている。ケダモノのような教科主任にユスられ、サディスティックに追い詰められ切なげに“手に堕ちる”過程は、イケないとは思いつつもオトコ心を充足させられる。ベッドシーンの演技一つとってもグロさや下品さは殆どなく、綺麗。

・加えてただ単に女優の魅力に頼っただけではなく、シナリオや演出　も、このテの作品にしてはとても丁寧で繊細に描写されてる。要する　にアダルトＶシネマにしてはとても“品位”がある。

―個人的に総合力でコレを越えるアダルト作品には未だ出会ってない。勿論麻田かおりさんを越える女優自体稀有なのもあるけど、それ以上にシナリオ・演出にセンスのないのが多すぎる。ただグチョグチョアンアンやってれば成立すると勘違いしてるレベルの低い輩が多いのは寂しい。今は折角とても綺麗な女の子ですらアダルト業界にしばしば現れるのだから、是非彼女らの美しさを活かす、レベルの高い演出・脚本が現れて欲しいものだ。そしてそういうのを目指している業界人には、この作品はとても良い教科書になると思う。いや、マジで。