貧しい娘が妻にと見初められ。貧しいため侍女もいず、マグナスは妻が病気になったとき世話をしなければならなくなる。ただ、妻にしたのに惹かれていく様子がおもしろかった。

　と、タイトルに書いたのは私がいま一つだったからですが、なんというか、ヒロインの性格がよくわからないんですね。強気だったかと思うとものすごく後ろ向きで暗いし、うじうじしてるし、そのわりにいきなり派手なことしちゃうし……うーんというかんじ。
　相手の男性が怒りっぽいのにも首をかしげてしまいました。ハーレクインってこういう男性多いなぁ。傲慢で独りよがりで非常に怒りっぽくて自分に異常な自信を持っているためプライドが高くて。。。。もう少し感情を抑えた大人の男性が個人的には好きです。
　海外ものだから日本人的な感情にはぴったり来ないのかもしれないですね。

１９世紀のイギリス。
冷たい伯爵が、友人の子どもを見て、
自分も子どもがほしくなり結婚をかんがえる。
花嫁候補を集めたパーティで、彼が見初めたのは
屋敷で働く家庭教師で。。。

はじめの誤解と、それぞれの過去が原因ですれちがう二人。
ただ、読者側には、二人がひかれていっているのがわかり、
安心しつつ、どきどきを楽しめます。
伯爵は態度にあらわすのがヘタで、余計な誤解を生んだりもしますが
ふたりとも誠実で愛情深く、好感がもてます。

ぱっと話と話の間で時間がとんでしまうのが
ちょっとなじみにくかったのですが
すごくロマンティックで面白かったです。

冷たい伯爵家に育ったマグナスは、跡継ぎの為だけに、従順で、美人でもないし目立つこともなく、妻に関心を持つことも無いだろうと、身寄りのない貧しいタリーを妻にするのですが、タリーは、予想に反して、意志が強く、好奇心旺盛で、イタリアへの新婚旅行を要求したり、タリーに振り回されたあげく、無邪気なタリーを守ってあげたいとまで思う自分にうんざりしたり、すべて計画通りにいかないマグナスはおもしろくありません。氷の伯爵の心をとかすまでの二人の駆け引きを楽しめると思います。