前よりはハッピーか
★★★★☆
前作よりは、ラブ度が高くて、残酷な場面も少なく、ハッピーです。
このシリーズはこれで完結なんでしょうか?
映画になりそうな感じだけど、心理的な描写が多いので
映像化は難しいのかな。
クレンツの作品は、パラノーマルとそうでないのと両方ありますが、
SFの「緑の瞳のアマリリス」が面白かったので、
さらにああいう感じになっていくといいな。
少し複雑すぎでは・・・
★★★★☆
前作『黄昏に眠る記憶』の続編です。精神病院から
抜け出したゾーイとアルカディア。ゾーイは前作で
探偵のイーサンとめでたく結婚しましたが、まだまだ
お互いを理解していない感じ。
今回はそんな二人とアルカディアの物語が中心に
描かれています。
アルカディアの夫がまだ生きているのではないか?
弟のために復讐したイーサンの命を狙う誰か?
ゾーイが第六感で感じる何か?
が同時に進んでいくので、やや複雑です。
話を盛り込みすぎた感が否めません。
いちいち登場人物をチェックしながら、読まなければ
いけなかったので、正直疲れました。
J.A.Kのファンなので、結局最後まで読ませてしまうあたりは
凄いかなと思いますが…。
もう少しシンプルでも良かったのに。ちょっとごった煮みたいな
感じがします。ので、☆一つマイナス。
ロマンスのオムニバス映画のよう
★★★★☆
前編「黄昏に眠る記憶」はサスペンス色が強かったのですが、
本編はイーサン&ゾーイの友人・知人 計4組! のカップルが登場し、
まるでオムニバス映画を見ているようでした。
とはいえ、これらは淡々と描かれているのでミステリは散漫にはならず、
主人公2人の関係も前作より丁寧に描かれています。
ゾーイを守る為に結婚して数か月後。
毎年11月は、イーサンにとって弟の命日と挫折感のために沈みがちになる時期。
ゾ−イも、特殊能力の為にいつか正気を失うのではないかと将来に不安を抱く。
眠れない夜を共有しながらも互いの悩みを打ち明けられない二人が、
便宜結婚を本当の結婚として続けていこうと暗中模索していくのですが、
夫婦の日常生活の微笑ましいエピソードが随所に散りばめられています。
強迫観念にとらわれているゾーイの“心配症の妻”ぶりは、
日本人なら特に共感を覚えてしまうのではないでしょうか。