どっぷり昼メロロマンス
★★★★★
幼い頃に命を助けてもらったときからヒーローを愛してきたヒロイン。
しかし、彼は伯爵家の跡継ぎ、自分は田舎の貧しい紳士階級の娘で身分の差は歴然。彼女は自分の思いを抑えるしかありませんでした。
ところが、社交デビューの仮面舞踏会で彼女は憧れのヒーローから声をかけられます。
深夜十二時に庭で会う事を約束した二人ですが、ヒロインはドレスを汚してしまった姉とドレスを交換する事になり、そのまま帰宅をする事に。
もともとヒーローと結ばれる事は無いと考えているヒロインにとって、庭で会う事を断念するのは当然のこと・・・そう考えた彼女の決断が後になってヒロインをとんでもない波乱に巻き込む事になります。
内容はコテコテ昼メロ風のロマンスです。とても情熱的で波乱万丈。
お人よし過ぎて不幸を背負い込んでしまう不幸体質のヒロイン。「もっと自分勝手に生きようよ。」と思いながらもページをめくる手が止まらず、あっという間に読んでしまいました。
万人受けする作品ではないかもしれませんが、個人的には切ない展開に泣けてきたり、主役二人に叱咤激励していたりとドップリはまれたと思っています。
昼メロ風ロマンスがお好きな方はぜひ!