1994年に発売されてから何度も再発されているCD。確かこの年に
カルロス・クライバーの棒で「ばらの騎士」のゾフィーを東京で
歌ったっけな。チケットが高くて観にいけなかったけど。。。
バーバラ・ボニーといえば、オペラもいいがやはりリートが素晴らしい。
知性に裏づけされた清楚で心のこもった歌い口から、彼女の音楽に対する
真摯な愛情が感じられる。往年の名歌手によくある古い時代の歌唱法では
なく、洗練された発声がとても聴きやすい。
パーソンズのピアノも歌にひっそりと寄り添って、互いに補いながら
シューベルトの世界を築き上げている。