ロックって楽しい?
★★☆☆☆
私は、彼の盲目的なファンではありません。
彼のすべてのアルバムを聴いているわけでもありません。
そしてブラジル音楽を熱狂的に聴いているわけでもありません。
ただレニーニ&スザーノの魚眼は今までの人生BEST5です。
カエターノのノイチスドノルチは傑作だと思っています。
モレーノ+2も大好きです。
しかし…
これは、どうだろうか?
初めて彼を聴く人にこれを推薦しないでしょう。
感想はなんだコレですよ。
BANDと彼が融合していない。(しそうな瞬間は確かにあるのだが)
ファンや事情を知ってる人は楽しめますでしょうけど。
息子と息子の連れと別れた奥さんのことを歌う。
そりゃあロック(怒り、愚痴、やるせなさ、未練)になるわぁ。
そりゃあ恥ずかしいからか、身内の少人数でやるわぁ。
でも、そんな人だから今も精力的に制作出来るのでしょう。
ファンもそんな彼が大好きでしょう。
そして今まで道理ライブ盤も…怖わっ。
必殺のアルバム
★★★★★
カエターノ・ヴェローゾ64才にしてロック・アルバム。
かつてのロンドン亡命時代を思わせる、
タイトな仕上がりで、時折覗かせる
年月を経て益々磨きがかかった
艶かしい歌声と冷やかな歌声が、
このアルバムを必殺誑しめたる
ものにしようとしている。
サイケデリック!
★★★★★
Caetano Velosoのニューアルバム。
オリジナルとしては、6年ぶりだそうだが、
カヴァー集とか、Jorge Mautnerとの競作とかあったので、あまり久々感はなし。
プロデュースは、おなじみJaques Morelenbaumではなく、
息子のMoreno Velosoと、自身のツアーでも起用していたPedro Sa!
Morelenbaumとの洗練した世界はもう完成されちゃった感があるので、
息子世代のプロデュースで、元祖トロピカリアはどう変わるか。。という所に期待なんですが。。
これは、期待以上の思い切った作品でした。思いっきりロックなアルバムです。
Pedro Saのギンギンのファズギターに、Caetanoの唄も明らかに歪んでます。
楽器はギター、ベース、ドラム(エレピ少々)。すぐこのままライブできる感じです。
こんなロックアルバム聴いたことないかも。。荒削りで、恐ろしく芳醇。。
かつてのアンビシャス・ラヴァーズの起用に匹敵する思い切り方、
といってもいいのでは。とにかくこんな還暦、素敵すぎる!!