ベテランながら2010キングオブコント優勝でメジャーになった事もあり、
単独ライブの様子はこのDVDで初という方も多いのではないでしょうか。

自分としてはざっくりですが
・本編コント　誤解＞葉桜
・特典部分　　葉桜＞誤解　という印象でした。
キングオブコント大会での評価は、単純に面白かったと共に、
短時間に構成された”物語性”が際立っていたと思います。
"笑い"の他に"物語"の面白さ、尚かつ時折シュールさが
折り込まれていて、シナリオとしてまさにキングオブコントでした。

「葉桜」のネタももちろん面白いのですが、新発表作が殆どなので、
”物語”としてはこれから育っていくのかな？という作品もありました。
その点、一見バラバラなようで”MCたかはし”で物語の繋がる「誤解」の方が
完成度は高いと個人的には思いました。

しかしその分・カツゼツ検証　・ぶらり散策　等の特典部分は豊富で、
副音声では2人の真逆キャラをたっぷり楽しめます。
今でこそ一見地味な高橋さんの天然ボケっぷりが知られてきましたが
その面白さもトークで充分楽しめる事ができるでしょう。

ただ、特典部分も「誤解」の続編になっているものもあるので、
あわせて観て欲しい。という感想で★４つといたしました。

キングオブコント2010決勝で披露したネタ「教習所」収録。キングオブコントではルール上4分に短縮してましたが、こちらではたっぷり見れます。 ネタでオススメは「出張」。出張先のホテルでビジネスマン同士が土地の名物について言い合う、ふたりの話術が冴えるコントです。 ネタ以外の、SIDE-Bの企画コーナーが必見。今野が街で店員や通行人に即興でダジャレを言い、相手の反応を見る企画は、相手のリアクションがリアルで面白い。例えば、街頭募金の人達に「これはお金カネ?」これには想定外の返事が・・・ 一方、高橋は滑舌の悪さを検証すべく、音声認識のカーナビと対決。高橋が行き先の地名を発するが、カーナビからは芸人さながらのとんでもない珍回答が。この企画、爆笑必至です。 ほかにも下北沢の漫読家に自分たちのネタを朗読させたり、電動ドリルで歯を磨いたり内容盛り沢山です。

キングオブコメディって名前の意味を考えたら凄いネーミングなんですけど、シュールとブラックの微妙な融合みたいな異色なお笑いセンスに、ある意味の底知れなさも感じて、ハマってしまった自分がいます。

テレビのネタだけでは見ることのできない様子が楽しめるDVDとなっていて、こちらもお勧めです。

今野くんのくだらないボケが結構ハマりました。
SIDE Bの今野くんのダジャレのコーナーでは、相手の素人に突っ込まれる今野くんの素の表情が出て面白かったです。
人力舎のお笑い芸人は面白く、大好きです。