舞台はちょっと未来のイギリス。
パパとママが行方不明になり、ロリーとエルシー姉妹はおじさん夫妻が運営する寄宿学校に。
それだけでも悲惨なのに、その学校では「正しき道はひとつ」と叩き込まれ、
みんなロボットのような生徒かいじめっこばかり。
生徒の中ではただひとり自分達の味方だった子まで、洗脳されたように変えられてしまった。
しかもおじさん達は何やらよからぬ事を企んでいて……。

もうイヤ！とヤケになったロリーは、エルシーとカメレオンのアーサーと
共に脱出しようとするが、雷に打たれ…
フイテ親子の助けもあって無事だったロリーだが、アーサーは死んでしまい、
ロリーの身体には不思議な力が宿っていて…？

その不思議な力を駆使してロリー達は脱走できるのか？
そしておじさんの悪事を暴くことができるのか？…という話。

寄宿舎での生活や妹のエルシーも含め、ロリーに起こる出来事にもうドキドキはらはらしました。
エルシーのぶっとんだ発想に振り回されつつ不思議な力で困難を乗り越えるロリーですが、
最後は自分自身の意志で、運命を切り開きます。
この巻でいちおう一区切りですが、全3巻で、2人の冒険は続きます。
挿絵もカワイイです。