弦楽合奏の魅力凝縮
★★★★★
アンコール曲に使われるような小品集ながら、
珠玉の名曲揃い。
弦楽合奏ならではの豊かな味わい深さがある。
コントラバスの名人芸を聞かせるボッテージの「タランテラ」。
フォルテピアノと弦楽四重奏によるボッケリーニの
「マドリードの帰営ラッパ」。
ピチカート奏法による、シュトラウスの「ピチカート・ポルカ」と
ブリテンの「おどけたピチカート」。
バルトークの「ルーマニア民族舞曲」はもともとピアノ曲であり、
後に管弦楽用にバルトーク自身が編曲しているが、
こちらはヴィルナーによる弦楽合奏用の編曲で、
ストリングスの魅力を伝えている。
そのほか、有名なチャイコのアンダンテ・カンタービレや、
バーバーのアダージョ、ボッケリーニのメヌエットは馴染み深いことだろう。