嗚呼、栄枯盛衰…
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80年代は日産のターボ攻勢で幕を開けた。トヨタはコロナに乗ったロジャームーア(007)が白いスーツの男(沢田研二:ブルーバードのイメージキャラ)を噴水に落としたり、セリカのCMで「名ばかりのGT(スカG)は道を開ける」としか言えなかった。トヨタはソアラを皮切りにツインカム攻勢で対抗する。やがてハイソカーブームとなる。「一戸建てに白いマークⅡ」が世のお父さんのステイタスとなり、トヨタの逆襲が始まる。ハイソカーブームで遅れを取った日産はスカイラインをハイソカーに振るという致命的なミスを犯す。80年代後半になると「いつかはクラウン」というコピーが「いつでもクラウン」と揶揄された。(もっとも90年代には「いつまでクラウン」と言われたが…)セダンのパーツを流用したシルビアやプレリュードが史上最強のデートカーと言われた。日本の景気は絶頂を迎える。三河ベンツとハマコンチの誕生である。日産はセド・グロに膨らし粉を入れた「シーマ」が大ヒット。日産は「ビックカーの時代が来る」と断言していた。幻と気づいた90年代には自力では立てなかった…
安い値段で各メーカーの栄枯盛衰が写真を追いながら解る。