ただブックレットにも書いてあるとおり、日暮氏作曲で他作品から
流用された音楽は収められていません。その点が残念!。
あと、ほとんどの楽曲が左右2チャンネル方式なので、今までの
シリーズCDと比べてちょっと聴きにくいかも知れません。
しかし、しかし、主題歌のメロオケやカラオケ、挿入歌である
『ウルトラ六兄弟』のカラオケまで入っているのはファン!として
は非常にウレシイ!。
現時点では最高の『ウルトラマンタロウ』サントラCDだと断言
しておきましょう!!。
日暮先生の音楽は、冬木先生のようなクラシカルなオーケストラ・サウンドではなく、ジャズであったり、あるいはロック調のリズミカルな曲が多いのが特徴です。
こうしたアプローチが、川口 真さん作曲の主題歌とともに、本作の明るく楽しい世界観にマッチしています。
ZATのテーマ(B5/B6/C5T3など)などは、その象徴でしょう。かつてのMATやTACのテーマにあったような使命感とか悲壮感を思わせるマイナーなメロディは一切無く、明るくモダンなマーチに仕上げられていますが、これはZATの全隊員の持ち前の明るさを表現していると思います。
主題歌も、「ウルトラマンの歌」「ウルトラセブンの歌」に並ぶ有名曲でしょう。作品内でタロウの戦闘テーマとして、歌入り・カラオケ・メロディ入りカラオケともに毎回のように用いられていたことが、功を奏したのだと思います。
星が4つなのは、歌入りで本編に使用された挿入歌「ウルトラ六兄弟」「ウルトラの母のバラード」が未収録のためです。