新曲5曲+アコースティック4曲
★★★★☆
アメリカのメロディアスハードバンド、リリアン・アクスの2010年作
1988年〜1993年までに4枚のアルバムを残し活動を休止するも、2007年に復活、そして2009年に
新作が出たばかりであるのだが、本作はレーベルを離脱し自主制作に立ち返っての1枚となった。
ゴシックメタル的なジャケが印象的ながら、サウンドの方は哀愁の叙情を含んだ彼ららしいもので
スティーブ・ブレイズの流麗なギターワークとともに聴かせるメロディアスなリリアン節が満載。
いくぶんダークなヘヴィさを感じさせる曲もあるが、アルバム後半のアコースティック曲では
その繊細な美しさにうっとりである。日本人好みの叙情派として今後とも応援してゆきたいものだ。