船旅がしたくなった!
★★★★☆
文才のある女性が写真家と結婚するとこのような素晴らしい本を出版することができるのだ。「カメラマン兼写真教室講師」の夫の助手として世界一周をした筆者は、夫のために詳細なメモを取っていたため、このような旅行記が書けた。本の前半は、物足りなかった。ゆっくりとした船旅のはずなのに、カメラマン助手として忙しすぎる毎日、そして他の講師など関係者としか付き合っていないようで、本来の船旅の様子が分からなかったためだ。しかし、後半になって、船旅にも慣れ、一般の旅客との付き合いも増えたようで、写真とともに、生の船旅の様子が丁寧に表現され、面白く読めた。