インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

志学数学―研究の諸段階・発表の工夫 (シュプリンガー数学クラブ)

価格: ¥1,764
カテゴリ: 単行本
ブランド: シュプリンガーフェアラーク東京
Amazon.co.jpで確認
志学するすべての人に推奨 ★★★★★
紛れもない大碩学伊原康隆先生の手になる「学問のすすめ」である。数学を志し、大学者として名をなした先生の回顧と志学する若者への熱いメッセージが随所にちりばめられている。数学者に名随筆家が多いとは常々感じていたことだが、伊原先生もその代表格である。これからの時代を生きる文科系出身者に期待される事柄のひとつは、理系的論理力の習得であるが、同時に理系の方々の文章作法も参考にして文章修業されることを勧めたい。一般論としては、文章力にかけては文科系出身者が理系出身者を凌いでいると考えられがちだが、これは大いなる誤解である。無駄な装飾を省き、核心のみに関心を集中させる長い習練が優れた文章作法につながるようである。いずれにせよ、志学するすべての若者に一読を強く推奨したい一冊である。「志学数学」という書名にたじろぐことなかれ。本書の通読に、数学リテラシーは不要である。
どういう風に勉強するか、学生・院生の皆さんの必読書ですね。 ★★★★★
フィールズ賞選考委員でもある著者が、ご自分の体験を踏まえて、若い諸君へ、
どのように学習をすべきか、また研究とはどういうことなのかを、おおいなる
励ましの心をもって書いた本である。

「よい本」を見つけることが大事、とか、「ゆっくり」読むのが大事、とか「考えなが
ら読むこと」とか、「本を伏せての勉強がだいじ」とか、「わからなかったら何度でも
まえにもどる」とか、大切なアドバイスがあります。
ご本人は、ポントリャーギンの原書など、ゆっくり1年かけて、ときには、1日1ペー
ジも読めないことがあったそうですが、ゆっくりと読んだそうです。
先生の読まれた原書の写真が出てきます(書き込み付きの)。
院生に対する、論文作成や発表など、具体的な指導も書かれています。

同僚や研究者なかまとの会話など、ヒントになる逸話が書かれていて、面白く、
有益です。

全体に、どこを読んでも、励まされ、勉学意欲がわいてきます。
院生の皆さんに、読んでもらいたいですね。
もちろん文系の。
読みやすい本 ★★★★★
数学者の方が書かれた本にしては、読みやすい文章なので驚きました。
数学もふんだんに取り入れられている訳ではないので、数学以外の分野に興味のある人でも役立つ内容になっている。

また、ちょっとした工夫や心がけるとよいことも書かれており、ためになる一冊である。
この本にめぐりあう幸せ ★★★★★
すばらしい本である。地味なタイトルなのでよほど著者を知っているか、口づてに
この本を手にするしか広まりそうにないのが残念である。世界的な数学者である著者が
このような本を書いたことにまず驚かされる。内容は、数学者としての著者がどのように
数学に取り組み、考え、問題にめぐり合い、論文にまとめ、発表すればよいのかということを
数学を学ぶ人を対象に書かれている。しかし、この本には著者の数学にたいする高い志と
その真摯な姿勢が随所に現れており、生き方そのものを感じることができる。
著者がなんどもいっているように「ゆっくり、ゆったり」大事に考え、表現するという過程が
この本そのものにも出ているようである。数学に今は縁のない私でさえ、
その一文一文からなにかを深く学んだ気がする。著者の謙虚さ、ユーモアを随所に感じる。
決して、「謙虚」という言葉を明示的につかっているわけではないが、数学に対する姿勢、
どの分野でも一流のものに対する敬意などから自然とでる姿勢なのだと感じられる。
まず、若い学生、学問の入り口に立っている人、あらゆる研究者のひとにとって至玉の本である。
さらに、数学にあまり縁のない一般の人、研究者でもない人にとっても、このような世界が
あることを知るのは非常に意味があると思われる。
最後に、ふと本屋さんで手にした本からこのような喜びが得られたことに感謝したい。
できるだけ多くの人に読んでほしい本である。
温かい励ましの書 ★★★★☆
まず、この本は基本的にエッセイの類ではありません。著者の経験や体験談などもありますが、それはあくまでも提示している話題に対して具体例を示す程度のものです。だからといって、著者のエピソードを軽視してよいということではありませんが…
さて、この本は全体を通して、高等数学との出会いから一人前の研究者になるまでの過程、及びそこで必要になる技術についての説明と考えられます。私にとって特に興味深かったのは、高等数学に興味を持ってから研究に入る前までの過程です。もちろん、誰にとってもこの本に書いてある通りに物事が進むわけではないとは思いますが、参考にはなるはずです。著者の考える勉強の仕方についても書いてあります。研究者になろうかどうか迷っている人には一読の価値はあると思います。
最後に、この本は非常に読みやすく書かれており、また温かい励ましも込められていると思います。何かにつまずいたり、迷ったりした時には読み返してみたい本の1つです。